私は、常々「教育やしつけには、両罰の思想≠ェ大切です」と言ってきました。この意味は、子どもができなかったり、やらなかったりするのは、勿論子ども自身の問題もあるけれど、それらを教えてできるように指導しなかった親にも相応の責任があるということです。この「両罰の思想(考え方)」を持って子ども達に接することで、親は叱りすぎをコントロールすることができるし、子ども自身も率直に悪い点を認め易くなり、しっかり反省して、心の素直な子へと育っていきます。そして、子育てには、決して「100点満点」を求めてはいけません。親も子どもも心身ともに汲々となり、生活自体がつらくて、面白くなくなります。できれば「60点満点」主義くらいのゆとりある子育てを考えてみては如何でしょうか。そのような生活を通してこそ、本当に子どもらしい良い子が育ってくると確信しています。
幼児期の教育は環境の教育≠ニ言われ、子ども達の成長は環境に影響され易いので、健やかな良い子を育てるには、この教育をおいて他にありません。どうぞ、できることから実行してみましょう。
<和顔(わげん)>
お父さんもニコニコ!お母さんもニコニコ!お兄さんも!妹も!小犬も!みんな明るい笑顔!笑顔!笑顔! 笑顔の花を咲かせましょう!
※一家の明暗は笑いの分量に比例します!
※笑いには、脳の活動を高める効果があり、治癒率が上昇し、免疫力も高くなり、血圧は下がり、痴呆の回復もみられます。
<愛語(あいご)>
お互いにやさしい言葉!温かい言葉!親切な言葉をかけましょう!
「はい」「ありがとう」「ただいま」「おかえりなさい」「いってらっしゃい」
「気をつけてね」「ごめんなさい」
※「うん」は単なるうなずきであり、「はい(拝)」とは身体をかがめて、よく分かりましたという態度ですので、大切にしましょう。
<讃嘆(さんたん)>
お互いの長所・美点を認め合い、ほめたたえましょう!
「ああおいしい、今日のごはんとてもおいしいよ」
「その服とても似合うよ!」「なかなか上手だね」「この頃頑張っているようだね」
※明るい心・和やかな心が自然と育ちます。
浦和つくし幼稚園 園長 秋本 勇次